スクロールできます
人間はだれしも夢や目標を持ちます。ただ、なかなか実現できないことも事実です。高い意欲をもって会社に入ってきた新人は、必ず素晴らしい夢や目標を持っています。しかし様々な理由で実現できず、いつかあきらめてしまう人がいるのも、残念ながらよくある事です。
鉄は熱いうちに打て!そこで山科電気工事では新人一泊研修徒歩旅行の中で「目標設定」の研修の時間を約3時間設け、下記の内容を世話係の先輩社員と共に学びます。ここで学ぶ手法は、新人が年を経て中堅になり、ベテランになってもいつでも役立つものです。
1自己の目標をまず身近なテーマで設定する
2その目標を達成するのに障害物となるものが何であるかを考える
3その障害物を乗り越える対策を考える
4達成日を決める
5その目標を達成した時に得られる成果を思い描き視覚化する
6以上をカードに記し、毎日繰り返し声に出して読み確認する
7そして行動に移す
6つの面とは…
健康面・家庭生活面・対人関係面・知能面・精神面・経済面
以上6つの面についてそれぞれ自己分析表を用いて自分の長所・短所、強み・弱みを知る
6つの面それぞれの目標を立て、弱みに対して対策を考え、成果を思い描く
カード化し、行動に移す
世話係の先輩社員が、「新人の時と比べ自分がこの1年で変わってきていることに気付いた」と研修後に感想を述べてくれることがよくありますが、この研修をやっていて良かったと感じる瞬間です。
徒歩研修を通して私は、「自己の見積もりの甘さ」「やりきる力」「一人ではなく複数人でやることの大切さ」「目標の必要性」を知ることができたと感じた。
なぜそう感じたのか、まず「自己の見積もりの甘さ」に関しては、1日目の朝、目標時間以内に余裕がある状態で目的地に到着できると思っていたが、到着するころには足が限界を迎えており、宿の中ではほとんど動けないくらい痛みがあった。原因としては、徒歩研修までそこまで運動していなかったことや、徒歩移動中ペースが速かったり、遅くしたりと不規則であったこと、 最初の準備運動が足りていなかったことがあげられる。46kmを甘く見すぎていたためこのような結果になってしまった。特に経験したことのないことは甘く見てしまうと痛い目に合うため、考えられること以上に準備しておくことが大切であると学べた。
次に「やりきる力」については、1日目約33km、2日目約13kmを最後まであきらめずに歩き切ったことから感じた。1日目の最後酒蔵からほん梅の里まで、足が急に痛み出し、さらにはつりそうになりながら、1時間と少しかかり、目標の時間をオーバーしてしまいましたが、なんとかたどり着くことができた。その時の達成感や、嬉しさは今までに感じたことのないものであった。2日目は雨が降り、足や腰に痛みがあったため不安を感じたが、駅に着いたときは安心感を大きく感じた。どんなに不安なことや自分に悪いことがあってもあきらめたりやる気をなくしたりせず前に進めば必ず達成することができるということを今回の研修を通して知ることができた。
「一人ではなく複数人でやることの大切さ」に関しては、自分一人で地図をもって自分のペースで黙々と歩いて自分の判断で休むといった一人行動より複数人で道を確認しあい、話をしながらペースを合わせて歩き、いつ休むか話し合い休んだほうが間違いをしなかったり、つらく感じにくかったり楽しんで歩くことができたと感じた。さらに研修で、目標や行動計画で自分だけでなく他の人の分まで聞くことで新しい発見や発表した内容を取り入れたいと思えた。このことから複数人のほうがメリット多く、効率が上がると感じたため大切だと感じた。
最後に「目標の必要性」では、この研修の46km歩き切ることという目標がなく、時間も決めずに適当に歩くだけであればただ疲れただけで何も感じることができなかったと思った。目標があったからこそ計画や準備、時間と体力からペース配分を考え歩き、たどり着いたときに達成感を味わうことができたのではないかと学べた。これからは何をするにも目標を立て、どのようにすれば達成できるか計画を立て、入念に準備し行動に移していきたいと思う。
2022年春入社社員 当時18才